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ファイナンシャルプランナー吉田由美がお届けする「目指せ!心豊かな小金持ち!」


by ffyoshida
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震災の援助に思うこと

震災を被った仙台は、私と夫の故郷です。
姑と母を、一時こちらへ避難させるため、被災から5日目の仙台へ行ってきました。

仙台に滞在したのは、たった22時間。
3月17日13時に着仙して、3月18日11時に離仙しました。
二人をピックアップするのに、必要最小限の在仙に止めました。

当初は数日間滞在して、片づけなどの手伝いをする考えでした。
それを変えたのは、在仙の友人からのメール。
「ご家族が心配なのは心底わかるけど、ご家族の命に別条がないなら来てくれるな」

ライフラインが途絶え、水も食糧もガソリンも燃料も何もかもが不足している中、
人が増えれば増えた分だけ、
困っている被災者へ行き渡る物が少なくなるから、という理由でした。

「キツイことを言うけれど、それでも来るなら、食べ物も水も自分の分を持参してほしい」
気の置けない間柄だからこその、本音のメールでした。

被災地にご家族や友人知人がいらっしゃる方は大勢いらっしゃるでしょう。
安否確認ができず、居ても立っても居られない方もいらっしゃるでしょう。

幸い私は、何とか安否確認ができました。
最後まで行方不明だった伯父も、悲しい結果でしたが、生死を確かめることができました。



被災地の一日も早い復興…そのために私たちができることは何でしょう。

寒さに震え、食事や水、薬が無くて困っている被災地の方々。
物流が回復すれば、被災地の状況はずいぶん改善すると思います。

物流回復の妨げになるのは、もしかすると、私たちの個人的な情かもしれません。

被災地の親戚や友人知人へ届けたいものを、それぞれが個々に送ったり、
現地の情報を十分に得ないまま、ボランティアとして出かけては、
公の物流にブレーキをかけてしまうかもしれないのです。

個人的な寄付やボランティアの受け入れ態勢がまだ整っていない被災地が多いようです。
ミルクしか飲めない赤ちゃんに、固形食を与えたら消化不良で体調を損ねるように、
被災地への援助は、状況に応じた内容でなくては、
役立たないばかりか、障害になりかねません。

大善は非情に似たり、小善は大悪に通ず

この言葉を頭の片隅に置いて、
毎日のように仙台市のホームページを見ながら、自分にできることを探しています。
by ffyoshida | 2011-03-24 01:35 | その他